橋本脳症の特徴・診断・治療まとめ
橋本脳症(HE)は、抗甲状腺抗体価の上昇を伴う急性または亜急性脳症です。症状は意識障害・発作・混乱などで、甲状腺疾患よりも自己免疫疾患に相当します。血液検査で抗Tg抗体、抗TPO抗体が陽性になることがあり、特に抗NAE...
橋本脳症(HE)は、抗甲状腺抗体価の上昇を伴う急性または亜急性脳症です。症状は意識障害・発作・混乱などで、甲状腺疾患よりも自己免疫疾患に相当します。血液検査で抗Tg抗体、抗TPO抗体が陽性になることがあり、特に抗NAE...
甲状腺機能低下症による神経症状は、昏睡・認知機能障害・小脳失調・末梢神経障害・ミオパチーなどがあります。認知機能障害は頻度が高く、治療可能な認知症として重要な鑑別疾患です。神経症状は甲状腺ホルモン補充療法にて可逆的に回...
ウェルニッケ脳症(WE)は古典的三徴(意識障害・失調・眼球運動障害)と画像所見が特徴的ですが、すべて揃うことは少なく、診断確定に至らないことがあります。治療が遅れると昏睡・死亡に至ることがあるため、確定診断を待たずにチ...
ウェルニッケ脳症は、チアミン(ビタミンB1)欠乏による意識障害(脳症)・眼球運動障害・歩行失調を三徴とする疾患です。原因はアルコール依存症が最も多く、栄養失調・全身性消耗疾患でも起こります。画像では第3脳室・第4脳室・...
正常圧水頭症(NPH)の治療はシャント術です。術式は脳室腹腔(VP)シャントと腰部くも膜下腔腹腔(LP)シャントなどがあります。バルブの進歩により圧固定式バルブだけでなく圧可変式シャントバルブも選択されるようになり、有...
正常圧水頭症(NPH)の診断は、頭部MRIが必須です。閉塞所見のない脳室拡大を示し、Evans index>0.30、DESH signが有用な指標になります。またタップテストで改善を認めた場合、シャント術の治療...
正常圧水頭症(NPH)は、腰椎穿刺時の初圧が正常で、病的に脳室が拡大している状態を指します。NPHは、認知症、歩行障害、尿失禁を古典的三徴としています。この症状は、脳室腹腔(VP)シャントを留置することで可逆的に改善す...
認知症は基本的に治らない病気と言われていますが、一部適切な治療を受けることで治せるものがあります。その病気を見つけるのが物忘れ外来、認知症外来の役割の一つです。一般の方でも区別しやすい特徴として、治せる認知症は比較的早...