植え込み型心電図記録計の適応・評価レビュー
植込み型心電図記録系(ICM)は原因不明の失神・動悸・脳卒中で、不整脈が疑われる場合、評価と治療方針に有用です。従来の外付けモニターとは異なり、長期のモニタリングが可能で、心房細動の検出率が増加しています。今回、植え込...
植込み型心電図記録系(ICM)は原因不明の失神・動悸・脳卒中で、不整脈が疑われる場合、評価と治療方針に有用です。従来の外付けモニターとは異なり、長期のモニタリングが可能で、心房細動の検出率が増加しています。今回、植え込...
癌関連脳卒中の治療は、がん患者と非がん患者で大きな違いはありません。がんは静脈内血栓溶解療法の絶対的な禁忌にはなりません。予防は、抗凝固薬の利点とリスクを考慮し、慎重に投与を進めるべきです。現時点では、低分子ヘパリンが...
脳卒中はがん患者で合併しやすいですが、がん治療そのもので脳卒中発症リスクが高くなると言われています。化学療法・放射線治療・がん支持療法(造血幹細胞移植と造血成長因子)・外科手術のいずれでも脳卒中発症リスクになります。今...
嗅覚障害は感染症後で最も多いですが、アルツハイマー病やパーキンソン病の初期でも起こります。副鼻腔炎や脳腫瘍など器質的な障害がある場合は外科手術の適応になりますが、感染症後・外傷後・変性疾患に伴う嗅覚障害は嗅覚トレーニン...
高齢者はビタミンB12不足になりやすく、原因は吸収不良や食事からの摂取量が少ないことが多いです。今回紹介する論文によると、ビタミンB12低値は注意力と記憶力に関連し、重度の欠乏は即時記憶が低下していました。今回、健康高...
せん妄は加齢とともに増加し、基礎疾患の治療に影響を及ぼします。COVID-19感染症で入院した認知症のある高齢者は認知症のない高齢入院患者と比べて、せん妄を起こすリスクが4倍高い結果を示す報告がありました。またせん妄は...
物盗られ妄想は、認知症の初期で出現しやすい症状です。加齢による能力の喪失感と比較的保たれている記憶力により、記憶障害の原因を外部に求める代償行為のことがあります。視力障害や聴力障害が引き金になっていることもあるため、感...
認知症予防に効果のある食生活として、地中海式料理やMIND食(神経変性疾患予防を目的とした食事)が報告されています。豆類・緑黄色野菜・魚類を推奨し、高脂肪・高炭水化物・ジャンクフードなどをリスク因子としています。今回、...
溜め込み障害(ディオゲネス症候群)は物の溜め込み・セルフネグレクト・社会的孤立・不衛生な環境(ゴミ屋敷)を特徴とする行動異常です。認知症では前頭側頭型認知症に多く、アパシーや遂行機能障害が関係していると言われています。...
レビー小体型認知症(DLB)はドーパミントランスポーターシンチグラフィ(Dat scan)によりアルツハイマー病との鑑別診断が行いやすくなりました。パーキンソン病性認知症とは所見が類似しており、PETやfunction...