ファブリー(Fabry)病の臨床的特徴と診断まとめ
ファブリー病は、α-ガラクトシダーゼA欠損によるライソゾーム病です。四肢末端の異常知覚、被角血管腫が特徴的で、重篤な合併症として心疾患、脳血管障害、腎障害があります。今回、ファブリー病の臨床的特徴と診断をまとめました。...
ファブリー病は、α-ガラクトシダーゼA欠損によるライソゾーム病です。四肢末端の異常知覚、被角血管腫が特徴的で、重篤な合併症として心疾患、脳血管障害、腎障害があります。今回、ファブリー病の臨床的特徴と診断をまとめました。...
脳卒中は現在、日本の死因第4位ですが、寝たきりの原因第1位となっています。脳卒中・循環器病対策基本法が2019年12月に施行され、2021年より第二次「脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画」が策定されました。今回、脳卒中の疫...
今回、脳静脈血栓症、脳卒中の病態に関わる脳静脈洞、vascular unit、髄膜の構造をまとめました。特にNeurovascular unit、血液脳関門は最近のトピックになっています。 脳静脈洞の解剖 蝶形頭頂静脈...
脳動脈瘤の血管内治療としてFlow Diverterと呼ばれる頭蓋内動脈ステントが臨床使用されています。頸動脈狭窄に対しては、頸動脈内膜剥離術(CEA)と頸動脈ステント留置術(CAS)があり、CASは80歳以上の高齢者...
静注血栓溶解(rt-PA)療法は発症から4.5時間以内の脳梗塞患者に行います。発症時刻が不明な場合は頭部MRIでDWI-FLAIRミスマッチが認められた場合、発症4.5時間以内と想定して行うことができます。DOAC服用...
脳卒中専門医試験でポイントになりそうな話題について、最近のトピックを中心に取り上げます。今回はDOACの容量調節と卵円孔開存(PFO)による脳梗塞(奇異性脳塞栓症)のポイントを取り上げました。 (注)真偽が不正確な箇所...
癌患者における脳梗塞発症リスクは約2倍と高く、血液凝固異常や化学療法・放射線治療と関連していると言われています。画像所見では多発性脳塞栓症が多いです。治療は低分子ヘパリンなどの抗凝固薬が推奨されています。今回、癌関連脳...
脳梗塞の予後は、血栓溶解療法・機械的血栓回収術・SCU・リハビリテーションなどの介入で改善が期待できます。また、脳卒中の再発リスクは、二次予防対策によって低減することができます。今回、脳梗塞後のリハビリテーションと予後...
脳梗塞の合併症で最も多いのは肺炎で、気管挿管や人工呼吸器を必要とする重篤な状態になることがあります。他には消化管出血、うっ血性心不全、深部静脈血栓症、肺塞栓症、尿路感染症などがあり、脳梗塞の予後に影響を及ぼします。今回...
脳梗塞の予後は、年齢・神経学的重症度・梗塞の大きさ・部位などで推測されます。心原性・動脈原性脳塞栓症は回復の予後が悪い傾向で、側副血行路や脳浮腫の存在も関係します。今回、脳梗塞の予後をまとめました。 背景 脳卒中は、...