症例対照研究における食生活と若年性認知症のリスク(イタリア)
認知症予防に効果のある食生活として、地中海式料理やMIND食(神経変性疾患予防を目的とした食事)が報告されています。豆類・緑黄色野菜・魚類を推奨し、高脂肪・高炭水化物・ジャンクフードなどをリスク因子としています。今回、...
認知症予防に効果のある食生活として、地中海式料理やMIND食(神経変性疾患予防を目的とした食事)が報告されています。豆類・緑黄色野菜・魚類を推奨し、高脂肪・高炭水化物・ジャンクフードなどをリスク因子としています。今回、...
認知症発症の危険因子は、2020年にLancetで報告されていますが、今回日本の医療保険請求データを用いたレトロスペクティブコホート研究がありましたので紹介します。226,738人を追跡調査し、観察期間中に26,092...
RVCL-Sは全身性疾患であるため、鑑別診断は非常に広範囲にわたります。そのため、診断には症状と常染色体優性遺伝の家族歴の組み合わせが重要です。脳MRIは、RVCL-Sの特徴的な画像所見である拡散強調像での高信号の延長...
脳アミロイドアンギオパチー(CAA)の治療は、まず高血圧性脳小血管病との鑑別を厳密に行い、CAAと診断できれば、脳出血・脳梗塞・認知症・CAA関連炎症の各症状に対する治療を行います。血圧管理は脳出血のリスクを低下させま...
CADASILは虚血性脳卒中と認知症を特徴とする遺伝性血管疾患です。CADASILの臨床経過は30歳代で前兆を伴う片頭痛、40-60歳代で虚血性脳卒中、50-60歳代で認知症を発症することが多いです。本疾患の根本治療は...
レビー小体型認知症(DLB)は、アルツハイマー病(AD)に次いで多い変性性認知症です。DLBは認知機能障害に加えて、幻視、パーキンソニズム、意識の変動性、自律神経失調症、睡眠障害、抗精神病薬過敏性などの特徴的な症状があ...
血管性認知症(VaD)とは、脳血管疾患や脳血流障害を原因とする認知症です。血管性認知症の治療は基本、高血圧など血管リスク因子の管理と治療になります。一方、アルツハイマー病(AD)との合併も多いため、コリンエステラーゼ阻...
前頭側頭型認知症(FTD)は人格障害や反社会的行動、言語障害を特徴とする神経変性疾患です。発症年齢は50歳代後半から60歳代前半と比較的若く、予後は8-10年と短いのが特徴です。現在のところFTDの治療は、SSRIが行...
抗認知症薬は現在4種類発売されていますが、そのうちの3つはコリンエステラーゼ阻害薬でほぼ同じ作用機序の薬です。一方、メマンチン(メマリー®)は、全く異なる作用機序で、NMDA受容体拮抗薬です。メマンチンはコリン作動薬と...
コリンエステラーゼ阻害薬とメマンチンは、認知症患者の認知機能悪化を防ぐ唯一の対症療法です。コリンエステラーゼ阻害薬は、認知症患者のマイネルト基底核の神経細胞の喪失とその投射に起因するアセチルコリンの減少を標的としていま...