認知症治療におけるメマンチンの役割
抗認知症薬は現在4種類発売されていますが、そのうちの3つはコリンエステラーゼ阻害薬でほぼ同じ作用機序の薬です。一方、メマンチン(メマリー®)は、全く異なる作用機序で、NMDA受容体拮抗薬です。メマンチンはコリン作動薬と...
抗認知症薬は現在4種類発売されていますが、そのうちの3つはコリンエステラーゼ阻害薬でほぼ同じ作用機序の薬です。一方、メマンチン(メマリー®)は、全く異なる作用機序で、NMDA受容体拮抗薬です。メマンチンはコリン作動薬と...
コリンエステラーゼ阻害薬とメマンチンは、認知症患者の認知機能悪化を防ぐ唯一の対症療法です。コリンエステラーゼ阻害薬は、認知症患者のマイネルト基底核の神経細胞の喪失とその投射に起因するアセチルコリンの減少を標的としていま...
認知症の治療は、抗認知症薬(コリンエステラーゼ阻害薬とNMDA受容体拮抗薬)が用いられるようになりましたが、これらは対症療法に分類されます。将来的には、認知症の根本治療薬が期待されますが、現時点で治療の主体は対症療法で...
本研究の目的は、抗認知症薬投与中に発生する有害事象の種類と有病率、およびその危険因子を明らかにすることです。抗認知症薬の調剤を行っている薬剤師にアンケート調査を実施し、抗認知症薬の副作用の有無、患者背景、薬剤師が初めて...
「医師が認知症予防のためにやっていること。」の著者は国立長寿医療研究センターを2020年3月に定年退職された遠藤英俊先生です。退職後、認知症予防に自分自身がどのように取り組んでいるかを解説したのが本書になります。201...
抗認知症薬のイメージを聞くと、効果を実感できない、逆に調子が悪くなったという意見を耳にします。結論から言いますと、抗認知症薬は認知症症状(物忘れなど)を改善するものではなく、認知症の進行を抑制する目的で使用します。そし...