脳卒中の亜急性期リハビリテーション(脳卒中治療ガイドライン2021)

亜急性期リハビリテーション 脳卒中治療ガイドライン

 脳卒中治療ガイドライン2021では、脳卒中の亜急性期リハビリテーションに関してロボットを用いた歩行訓練・上肢機能訓練、ボツリヌス毒素療法、反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)などが推奨となっています。今回、脳卒中の亜急性期リハビリテーションを紹介します。

ガイドライン2021で強く推奨された介入

項目介入推奨度エビデンスレベル
回復期のリハビリテーション診療多職種連携に基づいた包括的なリハビリテーション診療A 
歩行障害:歩行訓練頻回な歩行訓練A
歩行障害:歩行訓練トレッドミル訓練(歩行可能な患者に対して)A
歩行障害:歩行訓練ロボットを用いた歩行訓練(発症後3ヶ月以内)B
歩行障害:歩行訓練機能的電気刺激(FES)(下垂足に対して)B 
歩行障害:歩行訓練短下肢装具(内反尖足に対して)B 
上肢機能障害特定の動作の反復を含む訓練(麻痺側上肢の強制使用など)A
上肢機能障害神経筋電気刺激(中等度から重度麻痺、肩関節亜脱臼に対して)B
痙縮ボツリヌス毒素療法A
痙縮経皮的末梢神経電気刺激(TENS)A
痙縮髄腔内バクロフェンポンプ療法(ITB)B
疼痛プレガバリン(中枢性疼痛に対して)B
疼痛ステロイド(肩手症候群に対して)B 
失語症・構音障害標準失語症検査・西部失語症検査バッテリーによる評価A 
失語症・構音障害グループ訓練・コンピューターを用いた訓練B 
脳卒中後うつSSRI・三環系抗うつ薬B
体力低下有酸素運動・有酸素運動と筋力増強訓練の併用A 

ガイドライン2021で新たに推奨された介入

項目介入推奨度 
回復期リハビリテーション診療訓練時間の延長B 
生活期のリハビリテーション診療遠隔リハビリテーション診療C
生活期のリハビリテーション診療自動車運転再開の可否の判断A
歩行障害:装具療法長下肢装具B 
上肢機能障害ロボットを用いた上肢機能訓練B
上肢機能障害視覚刺激や運動イメージの想起を用いた訓練B
痙縮亜急性期におけるボツリヌス毒素療法B
疼痛鍼治療(肩手症候群に対して)A 
摂食嚥下障害反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)・経頭蓋直流電気刺激(tDCS)B 
摂食嚥下障害咽頭部への経皮的電気刺激B
低栄養十分なエネルギーの投与B
低栄養必須アミノ酸の投与B
失語症・構音障害反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)・経頭蓋直流電気刺激(tDCS)C
脳卒中後うつSNRIC
痙攣抗てんかん薬の投与(亜急性期以降のけいれんに対して)B 

ガイドライン2021の亜急性期リハビリテーションで推奨・解説しなかった項目

  • 予後予測(ガイドライン2015では推奨・解説あり)
  • 感覚障害(疼痛以外)
  • 視覚障害
  • 聴覚障害
  • 褥瘡
  • 深部静脈血栓症
  • 転倒予防
  • 骨粗鬆症(ガイドライン2015では推奨・解説あり)

※急性期リハビリテーションはガイドライン2021の別章で推奨・解説あり