認知症患者の疫学とCOVID-19に対する特徴
認知症患者はCOVID-19に対して脆弱であり、罹患率が約2倍となっています。非認知症者よりもせん妄を起こしやすく、死亡率も高くなっています。最近、ApoE4遺伝子多型の患者の罹患リスクが高いと報告されています。今回、...
認知症患者はCOVID-19に対して脆弱であり、罹患率が約2倍となっています。非認知症者よりもせん妄を起こしやすく、死亡率も高くなっています。最近、ApoE4遺伝子多型の患者の罹患リスクが高いと報告されています。今回、...
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は多くの関連遺伝子が報告されています。孤発性ALSはTDP-43が関連し、基本病態はRNA制御障害です。治療はリルゾール、エダラボンがあり、体重減少の予防が大事とされています。今回、ALSの...
自己免疫性脳炎は2007年にNMDA受容体脳炎の発見以後、様々な自己抗体(AMPA受容体など)による脳炎が報告されています。抗NMDA受容体脳炎は卵巣奇形腫が関係し、外科手術・ステロイドパルス療法・IVIgなどが治療と...
単純ヘルペス脳炎は発熱・頭痛に加えて、意識障害・異常行動・けいれんなどを伴うことがあります。確定診断は脳脊髄液検査の単純ヘルペスPCR陽性所見です。PCR陽性患者の90%にMRIで異常信号を認めると言われています。今回...
細菌性髄膜炎は治療が遅れると予後不良に至る疾患のため、重篤感のある急性発熱・頭痛の患者では細菌性髄膜炎を疑います。来院1時間以内(できれば30分以内)に診察・検査を終了し、抗生剤とステロイドを開始します。今回、細菌性髄...
重症筋無力症(MG)は、2021年に診療ガイドラインが改訂される予定です。現在、ステロイドは高用量・長期の内服は予後改善に繋がらず、低用量服用が望ましいとされています。また症状再燃時はIVIg、ステロイドパルス、血漿交...
片頭痛急性期の治療は、軽度~中等度のときは、アセトアミノフェンやNSAIDsを用い、中等度~重度のときはトリプタンを用います。発作時は静かな暗い場所で安静にするか、冷却が有用なこともあります。今回、片頭痛の治療(発作時...
片頭痛の診断は二次性頭痛の除外と、片頭痛の診断基準に合致しているかを確認することが大事です。前兆は視覚性前兆が最も多く、通常5-20分かけて徐々に進展します。頭痛発作中に悪心・嘔吐・光過敏・音過敏のいずれかを満たす必要...
片頭痛は体動時の増悪、嘔気・胃のむかつき、羞明の3つが揃うと片頭痛の可能性が高いとされています。片頭痛薬は発症早期(4時間以内)に服用し、前兆と発作予防はミグシスが有効です。今回、片頭痛の予防・対応の要点を紹介します。...
片頭痛の最近治療として、ガルカネズマブが2021年4月に発売されました。CGRPを標的とするモノクローナル抗体で、三叉神経から放出されるCGRPをブロックし、片頭痛の発症を予防します。今回、片頭痛最新診療の要点を紹介し...