高齢者の難聴対策の要点
高齢者の難聴は、危険察知の遅れや、孤立・うつ状態に陥ることがあり、最近の研究では認知症のリスクになることが明らかになりました。治せる難聴に耳垢塞栓や滲出性中耳炎などがあり、矯正可能な場合は補聴器を使用することがすすめら...
高齢者の難聴は、危険察知の遅れや、孤立・うつ状態に陥ることがあり、最近の研究では認知症のリスクになることが明らかになりました。治せる難聴に耳垢塞栓や滲出性中耳炎などがあり、矯正可能な場合は補聴器を使用することがすすめら...
高齢者の感染症は、加齢による生理的変化のため、水溶性薬物は血中濃度が増加しやすく、脂溶性薬物は血中濃度の低下と蓄積増加で半減期が延長しやすいです。肺炎は誤嚥性肺炎が多く、発熱・咳などの典型症状が伴わないこともあります。...
高齢者の視覚障害は、緑内障が多く失明の原因となります。80%が開放隅角緑内障で、眼圧が正常のタイプもあります。飛蚊症は加齢に伴う後部硝子体剥離が多く、近視でも起こります。網膜剥離・感染症で起こることもあるため注意が必要...
高齢者・認知症者の排尿障害は切迫性尿失禁・頻尿などの過活動膀胱(OAB)症状が多いです。フレイルとも関連し、OABのリスクとなっています。個々の病態を把握し、非薬物治療から始めることが推奨されます。薬物治療は抗コリン薬...
転倒・転落は高齢者の不慮の事故第2位(20.7人/10万人)で、交通事故(8.9人)よりも多いです。原因は内的要因(加齢・運動不足・身体疾患・薬剤)と外的要因(屋内外環境、履き物など)があります。対策はポリファーマシー...
脊髄脊髄硬膜動静脈瘻は、痙性歩行・間欠性跛行・急性対麻痺を特徴とする脊髄血管障害です。発症は胸髄レベルに多く、MRIで脊髄背側に多数のflow voidを認めるのが特徴ですが、見逃されることが多いです。今回、dural...
癌患者における脳梗塞発症リスクは約2倍と高く、血液凝固異常や化学療法・放射線治療と関連していると言われています。画像所見では多発性脳塞栓症が多いです。治療は低分子ヘパリンなどの抗凝固薬が推奨されています。今回、癌関連脳...
振戦は身体部位にみられる不随意性・律動性・振動性の運動異常です。高齢者で多く、40歳以上で4%にみられます。治療はプロプラノロール・プリミドン・アロチノロールなどを用います。今回、本態性振戦の診断・治療の要点を紹介しま...
視神経脊髄炎は抗アクアポリン4(AQP4)抗体陽性の中枢神経脱髄疾患で、Il-6を介した強い炎症が視神経と脊髄に生じます。急性期はステロイドパルス療法、再発予防にステロイド内服や免疫抑制薬を用います。最近では、エクリズ...
遺伝性痙性対麻痺は、緩徐進行性の下肢痙縮と筋力低下を主徴とする神経変性疾患で、小胞体を中心とした細胞内輸送の障害が病態の主体です。現在、SPG1~83の病型が知られ、症状からは純粋型と複合型に分類されます。根本治療はな...