総合内科専門医試験に合格できる対策を解説します(セルフトレーニング問題集を中心に)

総合内科専門医試験対策

 忙しい業務の中、総合内科専門医試験の勉強を続けることは非常に大変です。時間も労力もトップクラスで負担のかかる試験ですので、できれば一発合格したいものです。教材については「総合内科専門医試験の勉強に役立った書籍、ウエブサイトを紹介します」で解説しましたので参考にしてください。今回はより具体的な対策法を解説したいと思います。本記事は「総合内科専門医試験」に限らず、他の資格試験でも応用可能です。「継続し習慣化する」を目標に書かせてもらいました。

試験1年前

 私のライフログを見返すと、最初は平日・休日とも以下のスケジュールで勉強していました。

朝(出勤前)前日の復習 10分、セルフトレーニング問題集 30分
午後セルフトレーニング問題集 30分
就寝前1日の復習 10分

 この時期は1日1時間20分試験勉強を行っていました。更に学会発表用のデータ入力などで1日30分~1時間費やしています。朝に勉強時間を作る方法は「現役医師が勉強時間を生み出した方法を解説します」を参照してください。午後の勉強時間は昼休みを利用しています。帰宅後は試験勉強をしていません。大抵疲れて、勉強する気にはなりませんでした。ただし就寝前に記憶を定着させるためにその日の復習を必ず行うようにしました。

 具体的な勉強法について説明します。最初は必ず最新のセルフトレーニング問題集から始めてください。この問題集は総合内科専門医試験の出題形式と同じですので、問題の傾向に慣れることと、最近トピックになっている疾患、治療法について大まかに把握することができます。まずは正体不明の敵(試験)の実体を知ることが大事です。間違っても「year note(イヤーノート)」を一から読み始めることはやめてください。確実に挫折します。

 セルフトレーニング問題集は最終的に最低3回読んで欲しいですが、1周目は問題と解答をざっと読み、解説でキーワードになりそうな箇所をQ&A方式で自分のノートまたは暗記アプリ「reminDO」に書き留めてください。具体例は「勉強を習慣化している医師の勉強机と勉強法を紹介します」で紹介した私のノートみたいな形式です。就寝前と翌日朝の復習はこのノートを見返します。時間を10分にしていますが、覚える量が少ない時は5分で終わっていることもあります。ポイントは就寝前に覚えることで記憶を定着しやすくし、翌朝に記憶の地固めを行っています。この復習は1週間後にもう一度見返す習慣にしていました。

 問題集の解説を読んでいる時に、ここでもっと詳しく内容を知ろうと「year note(イヤーノート)」に手を伸ばしたくなることがありますが一旦我慢してください。解説を読んで分からない時に教科書を読むのは良いですが、今は問題集の解説以上の知識は入れないでください。医学の知識は知ろうと思えばどこまでも深く突き詰められます。つまり底がありませんので、一度教科書を読み始めると問題集になかなか帰って来れなくなります。最初の段階は試験にとって何が重要な部分なのかを知る段階ですので、闇雲な知識の吸収はすぐに記憶領域が満杯になり破裂してしまいます。最初は問題を見て何とか答えられる程度の知識量で良いと思います。知識の深堀りをするのは2周目以降の重要キーワードが分かってからでも遅くありません。

試験半年前

朝(出勤前)前日の復習 10分、セルフトレーニング問題集 30分
午前セルフトレーニング問題集または過去問集 30分
午後セルフトレーニング問題集 30分
就寝前1日の復習 10分

 勉強時間が総合内科専門医試験中心になっています。それでも合間に学会用のスライド作製を同時に行っていました。午前は仕事の隙間時間にやっているので実行できない日もありました(外来日は午前・午後とも行っていません)。その代わり休日は朝、午前、午後に必ず勉強時間を入れるようにしました。復習の時間は同様ですが、過去の復習問題も時々入れて一緒に記憶していました。この頃になると試験に出やすい疾患、検査、治療が何となく分かるようになっていると思います。その疾患について「year note(イヤーノート)」や「CareNeTV」で知識を深堀りするのが良いと考えます。私は3ヶ月前に「CareNeTV」に入会し、「長門流 総合内科専門医試験MUST!」「Dr.須藤のやり直し酸塩基平衡」「感染症プラチナレクチャー」などの番組を見て苦手分野の補強を行いました。

 セルフトレーニング問題集を解き終えましたら、「認定内科医試験・総合内科専門医試験 過去問題集」「クエスチョン・バンク 総合内科専門医試験 予想問題集」に取り掛かります。ただし「過去問題集」は「セルフトレーニング問題集」と並行して始めても構いません。解説の詳しさで「セルフトレーニング問題集」を優先させただけです。「クエスチョン・バンク」は余力がある時に手を出す程度で良いでしょう。私はオンライン模試を1年前と試験前に挑戦しました。代謝・内分泌疾患の点数が特に低かったため重点的に勉強するきっかけが得られました。オンライン模試は苦手分野を知るという点では有用ですが、高額かつ時間がかかるため必須ではありません。また試験対策のセミナーなどは一度も参加しませんでした。

試験1ヶ月~2週間前

 頑張っている勉強の日々もあと少しです。この時期は「セルフトレーニング問題集」「過去問集」を読み返し、間違った問題をできるだけなくしていきます。Q&Aノートを答えから見て問題を空で言えるぐらいにまで覚え込んでいきます。下のノートのように重要キーワードだけを1ヶ所に集めたページを作るのも良いです。私は抗不整脈薬や抗がん剤などの一覧を作りました(画像の内容は間違っているかもしれませんのでご自分で調べてください)。

内科専門医試験勉強ノート

 暗記を必要とする項目は手を使って記録する方が記憶に定着しやすいと考えます。試験間近になると「CareNeTV」で出題予想の番組が公開されると思います。最後の復習のつもりで聞きましょう。意外に当たっている部分がありました。

試験数日前

 ここまで来ればあとは実力を十分出しきるために体調をしっかり整えます。試験は1日がかりですので試験会場が遠方の場合、前日はホテルに泊まりましょう。交通機関のトラブルなどで試験時間に間に合わない事態が起きるかもしれません。開始時間に間に合ったとしても心が動揺して実力が十分発揮できないかもしれません。鉛筆はHB, Bを忘れず、消しゴムも複数持っていきます。受験票は絶対に忘れないようにしましょう。時計はうっかりスマートウォッチをつけていかないよう注意してください(経験談あり)。昼食は事前に買っておきましょう。それではあとは実力を出し切るのみです。頑張ってください。

以下の記事も参考にしてください

総合内科専門医試験の勉強に役立った書籍、ウエブサイトを紹介します。合格できた勉強法も公開します

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yshima脳神経内科医
認知症専門医の資格を持つ脳神経内科医です。 神経内科専門医・指導医、総合内科専門医・指導医、認知症サポート医。 M.D., Ph.D.