総合内科専門医試験の勉強に役立った書籍、ウエブサイトを紹介します。合格できた勉強法も公開します

試験勉強

 総合内科専門医試験は幅広い分野から深堀りされた問題が出題されます。幸い総合内科専門医試験の対策本はたくさん発売されています。しかしyear note(イヤーノート)を代表とする内科の教科書を一から読み始めてもほとんど知識が定着せず挫折するでしょう。更に自分の専門分野でない領域に関しては医学生の時に習った内容から大きく変わっていることに気づかされると思います。そのためこれから勉強するほとんどの内容が新しい知識となります。膨大な新しい知識をいかに習得するか、総合内科専門医試験対策の一番の肝と考えます。本記事では、総合内科専門医試験で有用だった書籍、ウェブサイトを紹介します。私はこれらすべてを試しましたので、それぞれのオススメ点について解説します。

総合内科専門医試験対策で役立った書籍、メディアを紹介します

生涯教育のためのセルフトレーニング問題集

 現在、第4集まで発売されています。各専門領域から幅広く出題され、解説も充実しています。総合内科専門医試験の出題形式と同じですので、まずこの本を読み、出題の傾向と重要キーワードを知るのが良いでしょう。すべてのシリーズを読んでも良いですが、第1集は2008年発行と古くなっていますので、読んだときに治療の優先度が変わっているのではと感じる箇所がありました。

CareNeTV

 総合内科専門医試験対策の番組が公開されています。私は「長門流 総合内科専門医試験MUST!」でお世話になりました。試験日近くに出題予測のライブ放送を視聴しましたが、いくつか出題されたのがありました。何が試験で出題されやすいかのチェックに役立ちます。また苦手領域の疾患、病態について分かりやすく解説している番組もあります。有料サービスですが、試験勉強の間だけの数ヶ月の契約でしたら損はないと思います(私は3ヶ月契約しました)。

認定内科医試験・総合内科専門医試験 過去問題集

 現在第2集まで発売されています。認定内科医試験と合作のため分量は少ないですが、問題の傾向を知るために読んだ方が良いでしょう。認定内科医試験の過去問で基礎知識の復習にもなります。

総合内科専門医試験 オンライン模試

 総合内科専門医試験を受けた際、この模擬試験で何問か似た問題が出題されていました。1日がかりになりますので十分時間が取れるときに受けましょう。自分の苦手分野を知るのに有用です。私は試験勉強を始める前に、力試しのつもりでこの模試を受けましたが、正答率5割を切って撃沈しました。1年後にリベンジしたときは7割近く点数がとれ安心しましたが、軽い気持ちで受けると逆に落ち込むので注意です。

year note(イヤーノート)

 書籍を買うとアプリ版の割引クーポンがついてくるので、書籍とアプリ版両方使う予定の方は書籍を買う方がお得です。私はどこでも見られるアプリ版をよく使用していましたが、視認性は書籍の方が断然良かったです。セルフトレーニング問題集の解説を読んだ後により詳しく調べたいときは本書を利用しました。付属している「イヤーノートAtlas」は画像や病理組織を見ることができ勉強になります。私は本書を問題集の参考に利用するだけですべて読むことはしませんでした。

クエスチョン・バンク 総合内科専門医試験 予想問題集

 本書はセルフトレーニング問題集、過去問集を読了し、更に勉強したいときに利用しました。同じ形式の問題でも違う角度から出題されていることがあり、セルフトレーニング問題集や過去問集を解いた後でも間違えることがありました。余裕があれば力試しに利用しても良いでしょう。

総合内科専門医試験対策DVD、総合内科試験MUST! DVD

 CareNeTVの番組がDVD化したものです。特定の番組しか買わないと決めている人は手を出しても良いですが、そうでなければ直接CareNeTVを契約した方が良いでしょう。

総合内科専門医試験の勉強法を説明します

 総合内科専門医試験の対策は、毎日覚えて記憶を定着させることです。分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬は疾患との関連を問う問題として出題しやすく、専門領域でない人は暗記を必要とします。自分でQ&A方式の問題を作り、繰り返し覚えることが大事です。ノートに書いても良いですし、「reminDO」のような暗記アプリを利用しても良いです。

 総合内科専門医試験は範囲が膨大なため最初に覚えたことが新しい知識に押しやられ1-2ヶ月後には忘れていることが多いです。そのため「生涯教育のためのセルフトレーニング問題集」は最低3周することが望ましいです。1周目で大体の傾向を掴み、2周目で間違った問題にチェックをつけ、3周目で間違ったところが正答できているかを確認します。再度間違った問題は自作の暗記ノートや暗記アプリに記録し何度も問題を解きます。

 苦手な分野についてはCareNeTVの解説番組や病気がみえるシリーズで動画や模式図を用いて覚えるのが良いです。私はCareNeTVの「Dr.須藤のやり直し酸塩基平衡」「感染症プラチナレクチャー」などで基礎を学び直しました。

 総合内科専門医試験の合格率は「日本内科学会公式ページ」に公開されています。当初は70-80%でしたが、徐々に厳しくなり一時50%台のときがあり、最近やや上昇し60-70%台になっています。一定期間勉強をしないと不合格になる難易度です。1年間は継続的な勉強時間が欲しいところです。私は1日1.5時間、1年間勉強し、1発合格しました。要領の良い人は半年でも可能かもしれませんが、半年間私が勉強したときの知識量はまだ6割に届かなかっただろうなと感じるレベルでした。勉強時間確保の大変さとなかなか知識が定着しないプレッシャーを経験した自分としては二度と受けたくない試験の一つになります。ぜひ一発合格を目指して頑張りましょう。

以下の記事も参考にしてください

総合内科専門医試験に合格できる対策を解説します(セルフトレーニング問題集を中心に)

新専門医制度開始による新・内科専門医制度の動向についてわかりやすく解説します

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yshima脳神経内科医
認知症専門医の資格を持つ脳神経内科医です。 神経内科専門医・指導医、総合内科専門医・指導医、認知症サポート医。 M.D., Ph.D.