高齢者の難聴対策の要点
高齢者の難聴は、危険察知の遅れや、孤立・うつ状態に陥ることがあり、最近の研究では認知症のリスクになることが明らかになりました。治せる難聴に耳垢塞栓や滲出性中耳炎などがあり、矯正可能な場合は補聴器を使用することがすすめら...
高齢者の難聴は、危険察知の遅れや、孤立・うつ状態に陥ることがあり、最近の研究では認知症のリスクになることが明らかになりました。治せる難聴に耳垢塞栓や滲出性中耳炎などがあり、矯正可能な場合は補聴器を使用することがすすめら...
高齢者の感染症は、加齢による生理的変化のため、水溶性薬物は血中濃度が増加しやすく、脂溶性薬物は血中濃度の低下と蓄積増加で半減期が延長しやすいです。肺炎は誤嚥性肺炎が多く、発熱・咳などの典型症状が伴わないこともあります。...
高齢者の視覚障害は、緑内障が多く失明の原因となります。80%が開放隅角緑内障で、眼圧が正常のタイプもあります。飛蚊症は加齢に伴う後部硝子体剥離が多く、近視でも起こります。網膜剥離・感染症で起こることもあるため注意が必要...
振戦は身体部位にみられる不随意性・律動性・振動性の運動異常です。高齢者で多く、40歳以上で4%にみられます。治療はプロプラノロール・プリミドン・アロチノロールなどを用います。今回、本態性振戦の診断・治療の要点を紹介しま...
遺伝性痙性対麻痺は、緩徐進行性の下肢痙縮と筋力低下を主徴とする神経変性疾患で、小胞体を中心とした細胞内輸送の障害が病態の主体です。現在、SPG1~83の病型が知られ、症状からは純粋型と複合型に分類されます。根本治療はな...
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は多くの関連遺伝子が報告されています。孤発性ALSはTDP-43が関連し、基本病態はRNA制御障害です。治療はリルゾール、エダラボンがあり、体重減少の予防が大事とされています。今回、ALSの...
自己免疫性脳炎は2007年にNMDA受容体脳炎の発見以後、様々な自己抗体(AMPA受容体など)による脳炎が報告されています。抗NMDA受容体脳炎は卵巣奇形腫が関係し、外科手術・ステロイドパルス療法・IVIgなどが治療と...
単純ヘルペス脳炎は発熱・頭痛に加えて、意識障害・異常行動・けいれんなどを伴うことがあります。確定診断は脳脊髄液検査の単純ヘルペスPCR陽性所見です。PCR陽性患者の90%にMRIで異常信号を認めると言われています。今回...
細菌性髄膜炎は治療が遅れると予後不良に至る疾患のため、重篤感のある急性発熱・頭痛の患者では細菌性髄膜炎を疑います。来院1時間以内(できれば30分以内)に診察・検査を終了し、抗生剤とステロイドを開始します。今回、細菌性髄...
片頭痛急性期の治療は、軽度~中等度のときは、アセトアミノフェンやNSAIDsを用い、中等度~重度のときはトリプタンを用います。発作時は静かな暗い場所で安静にするか、冷却が有用なこともあります。今回、片頭痛の治療(発作時...