ファブリー(Fabry)病の臨床的特徴と診断まとめ
ファブリー病は、α-ガラクトシダーゼA欠損によるライソゾーム病です。四肢末端の異常知覚、被角血管腫が特徴的で、重篤な合併症として心疾患、脳血管障害、腎障害があります。今回、ファブリー病の臨床的特徴と診断をまとめました。...
ファブリー病は、α-ガラクトシダーゼA欠損によるライソゾーム病です。四肢末端の異常知覚、被角血管腫が特徴的で、重篤な合併症として心疾患、脳血管障害、腎障害があります。今回、ファブリー病の臨床的特徴と診断をまとめました。...
癌患者における脳梗塞発症リスクは約2倍と高く、血液凝固異常や化学療法・放射線治療と関連していると言われています。画像所見では多発性脳塞栓症が多いです。治療は低分子ヘパリンなどの抗凝固薬が推奨されています。今回、癌関連脳...
脳梗塞の予後は、血栓溶解療法・機械的血栓回収術・SCU・リハビリテーションなどの介入で改善が期待できます。また、脳卒中の再発リスクは、二次予防対策によって低減することができます。今回、脳梗塞後のリハビリテーションと予後...
脳梗塞の合併症で最も多いのは肺炎で、気管挿管や人工呼吸器を必要とする重篤な状態になることがあります。他には消化管出血、うっ血性心不全、深部静脈血栓症、肺塞栓症、尿路感染症などがあり、脳梗塞の予後に影響を及ぼします。今回...
脳梗塞の予後は、年齢・神経学的重症度・梗塞の大きさ・部位などで推測されます。心原性・動脈原性脳塞栓症は回復の予後が悪い傾向で、側副血行路や脳浮腫の存在も関係します。今回、脳梗塞の予後をまとめました。 背景 脳卒中は、...
後大脳動脈(PCA)領域の梗塞の多くは、心臓・大動脈・椎骨動脈からの塞栓が原因です。PCAの動脈硬化や解離はあまり見られません。PCA領域梗塞の症状は半盲が最も多く、視床外側梗塞では片側の感覚障害を伴います。今回、後大...
脳底動脈の閉塞は、橋梗塞(傍正中基底部)を起こすことが多いです。上下肢麻痺・感覚障害・失調・球麻痺・眼球運動障害がみられます。top of the basilar syndromeでは意識・行動・記憶障害を伴うことが多...
後下小脳動脈領域の小脳梗塞はめまい、病巣側への歩行失調がみられます。また大梗塞では浮腫により頭痛・嘔吐・意識障害を来すことがあります。末梢性めまいとの鑑別では、HINTS(Head-Impulse-Nystagmus-...
頭蓋内椎骨動脈の梗塞で最も多いのは延髄外側症候群です。前庭小脳症状がほぼすべての患者でみられ、めまいや平衡機能障害の形であらわれます。また同側顔面・対側上下肢の感覚障害・球麻痺・自律神経障害もみられます。今回、後方循環...
脳卒中は、急性期病院からリハビリ専門病院を経て、家庭復帰または施設入所・療養型病床の入院という地域完結型の流れになっています。令和2年度改訂でリハビリ専門病院の「発症から入院までの期間」要件が廃止となり、急性期病院から...