血管性認知症の要点
血管性認知症は現在、障害される血管領域に応じて分類されています。アルツハイマー病(AD)と合併することが多く、認知機能低下に付随する神経所見がある時血管性認知症を考えます。Hachinskiの虚血スコアはADとの鑑別に...
血管性認知症は現在、障害される血管領域に応じて分類されています。アルツハイマー病(AD)と合併することが多く、認知機能低下に付随する神経所見がある時血管性認知症を考えます。Hachinskiの虚血スコアはADとの鑑別に...
橋本脳症(HE)は、抗甲状腺抗体価の上昇を伴う急性または亜急性脳症です。症状は意識障害・発作・混乱などで、甲状腺疾患よりも自己免疫疾患に相当します。血液検査で抗Tg抗体、抗TPO抗体が陽性になることがあり、特に抗NAE...
甲状腺機能低下症による神経症状は、昏睡・認知機能障害・小脳失調・末梢神経障害・ミオパチーなどがあります。認知機能障害は頻度が高く、治療可能な認知症として重要な鑑別疾患です。神経症状は甲状腺ホルモン補充療法にて可逆的に回...
ウェルニッケ脳症は、チアミン(ビタミンB1)欠乏による意識障害(脳症)・眼球運動障害・歩行失調を三徴とする疾患です。原因はアルコール依存症が最も多く、栄養失調・全身性消耗疾患でも起こります。画像では第3脳室・第4脳室・...
神経核内封入体病(NIID)は中枢神経系、末梢神経系の神経細胞・グリア細胞・他臓器の細胞などに核内封入体を認める神経変性疾患です。症状は認知症と四肢脱力が多く、急性・慢性発症両方起こります。頭部MRI拡散強調画像で皮髄...
本ブログにおける認知症関連の記事を一覧表にしました。「一般の方向けの記事」と「医療従事者向けの記事」を分けることで視認性を高めました。 一般の方向けの記事 認知症関連の書籍 すぐに始められる認知症予防5選 認知症予防に...
大脳基底核変性症(CBD)は、特発性パーキンソン病(PD)、進行性核上性麻痺(PSP)、多系統萎縮症(MSA)との鑑別診断に苦慮することが多いです。比較的特徴的な非対称性の運動障害、失行、他人の手徴候なども前頭側頭型認...
大脳皮質基底核変性症(CBD)は、臨床診断と治療に大きな課題をもたらす稀な神経変性疾患です。古典的症状は、無動、筋強剛、ジストニア、焦点性ミオクローヌス、観念運動失行、他人の手徴候などを特徴とする進行性の非対称性運動障...
レビー小体型認知症(DLB)は、変動性認知障害、自律神経障害、睡眠障害、幻覚、パーキンソン病などを特徴とする臨床症候群で、アルツハイマー病(AD)、血管性認知症に次いで多い認知症です。DLB患者の多くはアルツハイマー病...
原発性進行性失語症(PPA)の特徴は、早期からの進行性言語障害で、エピソード記憶やその他の認知機能は比較的保たれています。PPAには言語障害のタイプに応じて、非流暢型、意味型、語減少型(logopenic型)の3つのバ...